白糸スピードランド走行会2025
YSP杉並南主催の白糸スピードランド走行会が、今年もに開催されました。
この走行会の目的は、サーキット走行未経験の方々に、その楽しさを知ってもらうこと。これは開催当初から変わっていません。
なお今回は、プロレーサーの川﨑祥吾選手もインストラクターとして参加。
杉並南(RRD)がスポンサーになっており、今年はCVIイタリア選手権に参戦。Taira Promote Racingから鈴鹿8耐にも参戦している、バリバリ現役ライダーです(表現が昭和)。
そして今日、参加者全員がプロレーサーの「格の違い」を目の当たりにすることになるのです。
いざ白糸へ
午前6時。足柄SAに到着。
さすがに11月の早朝だけあって、息が白くなるほど気温が低いです。
今年の秋はホントに短かった。たった1ヶ月で一気に冬に入ってしまったようです。
悲しいですが、走るにはちょうどいい空気でもあります。
ここでkurukuruさんと合流。
YAMAHA車を並べて撮影したのち、白糸スピードランドへ向かいます。
新東名の新富士ICから一般道へ降り、R139バイパスを北上。道中で給油を済ませたのち、池谷メカと合流。そのまま3台で白糸へ向かいました。
白糸スピードランド
午前7時半。
朝の白糸スピードランドは、うっすらと霧に包まれています。
山頂にまばらに雪が積もり始めた富士山をバックに、走行会の準備を開始。
午前8時。ブリーフィングがスタート。
杉並南のスタッフとお客さんのみということもあり、全体的に「ゆるい雰囲気」で進行していきます。
今回のクラス分けは以下の通り。
- フリーA(15分)
- フリーB(15分)
- 先導付きA(15分)
- 先導付きB(15分)
kurokiはフリーBの走行、および先導メンバーの一人として参加します。
ウォーミングアップ
さて、走行開始です。
各クラスとも、1本目は足慣らし。
サーキット慣れしているフリークラスも、サーキット未経験者の多い先導付きクラスも、それぞれのペースでコースにマシンと身体を馴染ませていきます。
2本目から徐々にペースアップ。
フリークラスはもちろんのこと、先導付きクラスもなかなか良いペースで走っています。
試乗タイム
kurokiは何台かのマシンに試乗させていただきました。
ロケットカウル装着XSR900
オーナーはIidaさん。
以前、YSP杉並南近辺を試乗したことはありましたが、直線中心でした。本格的なコーナリングは、今回が初めてです。
ワンオフで制作されたステーはフレームマウントとなっており、カウルの重さがハンドリングを邪魔しません。
ハンドルやステップの高さも程よく、ワインディングでも気持ちよく走れるでしょう。
ブレーキのタッチや効きは標準的、サスペンションはフカフカなコンフォート仕様ですが、攻めた走りをしなければ問題ありません。
ただ……タイヤがいただけない。
ヘアピンの3コーナーでトラクションをかけて立ち上がると、リアタイヤがズルっと滑ります。サスの状況はわかるのに、タイヤからの情報がまったく読めません。
慎重なペースで数周回ってみましたが、状態に変化がないのでピットイン。
オーナーに聞くと、3年半ほど履いた古いツーリングタイヤとのこと。それならこの挙動に納得です。
安全のために、早めのタイヤ交換をお勧めました。
(その後すぐにS23に交換されたそうです)
RZカラーXSR900
オーナーは、アキヒロさん。
サスペンションセッティングで迷っているので、試乗を依頼されました。
まずは数周回ってみます。なるほど確かに変だ。フロントタイヤがコーナリング中にアウトへ逃げていきます。
ピットインして池谷メカを捕まえて、症状を伝えてチェックしてもらうと、なんとフロントのダンパーが最弱になっていました。
標準値に戻して再度走行。
おお!これこれ!めっちゃ楽しい!
MT-10SPと比べて20kg近く軽いため、ターンインがすごく楽です。それでいてトルクもあるので、加速も鋭い。
本来の状態を取り戻したマシンを駆り、生き生きとコースを周回しました。
MT-10
オーナーは、daisukeさん。
先日慣らしが終了したばかりの新車だけあって、何もかもがフレッシュなフィーリングです。これと比べると、kuroki号には若干のヤレを感じます。
なお、純正タイヤのS22が滑るとのことでしたが、kuroki的には違和感なし。タイヤからのインフォメーションも十分で、安心して走ることができました。
XSR900のあとだけに重さが気になるかと思いましたが、さにあらず。
ブレーキング時のリッチな減速、立ち上がりのCP4エンジンの咆哮。いずれも素晴らしいフィーリングで、さすがMT-10だと再認識したのです。
こき使われる祥吾選手
今回、特別スタッフとして参加していた祥吾選手は大忙し。
杉並南のメカさんたちに、文字通りこき使われております(笑)。
ちなみにマシンは、杉並南のMT-03です。
先導付きクラスでは先導役を担当。
途中でメンバーの順番を入れ替えながら、全員が真後ろを走り、ラインをなぞれるよう配慮してくれます。
一方、フリークラスでは一転。
他の全員を周回遅れにする、圧巻の走りを披露します。
あっという間にスパッと抜かれ、コーナーごとに信じられないほど引き離される。その差は歴然です。
なにしろ、TC2000を1分2秒台で走るぶりおさんすら、スパッとブチ抜かれるほどですから。
これだけだと、単に「プロはスゲーな」で終わってしまいます。
そこで池谷メカの発案により、参加者全員がコース内へ移動。祥吾選手の走りを、至近距離から観察する時間が設けられました。
見通しの良いミニコースだからこそ、走りを観察しやすく、短時間で何度も確認できます。
プロレーサーならではのライン取り、コーナーの捌き方。そして、ブレーキング。
「なぜ速いのか」が、自分の目で見てはっきり理解できる時間でした。マジで勉強になりました。
素晴らしいインプットを得て、再び走行開始。
祥吾選手が見せてくれたラインをなぞってみると、今までよりも明らかにペースアップしました。
kuroki号のリアカメラが捉えた、祥吾選手の走行シーン。
遠く離れた位置から一気に距離を詰め、スピードを乗せるラインで接近。
そして一瞬でスパッと抜いていきます。
速さの理由が、映像でもはっきりと伝わってきます。
それと同時に、どう走れば速くなるかを、しっかり示してくれました。
走行終了
午後3時。
誰も転倒することなく、無事に走行終了しました。
しかも、参加した方のほとんどがレベルアップを果たしました。
特に先導クラスのペースアップが目覚ましい。明らかに朝とは違う走りです。
この走行会の目的は達成され、大成功だったと言えるでしょう。
また来年も開催するらしいので、楽しみです。