東京モーターサイクルショー2026
東京モーターサイクルショー2026に行って来ました。
daisukeさんと二人でブース巡りをしましたが、我々の目的は、生の情報を得ること。
こういった大型のショーだと、効率的に情報収集できますから。
- 最新ギア・ガジェットの実物確認
- メーカーの中の人から、ディープな情報を引き出す
本記事では、その中でも特に注目したポイントに絞ってレポートします。
今年も興味深い展示が多かったですが、特にインカムとスマホ周りには明確に世代交代を感じました。
HONDAの電動ターボV3マシン
結論: エンジンのHONDAが電動ターボをどう仕上がるか、マジで楽しみ
HONDAブースには、話題の電動ターボV3マシンのプロトタイプが展示されていました。
過給機込みの900ccエンジンは、おそらく1200cc相当。
低速からのトルクを増す方向の過給とのこと。
コーナーの立ち上がりでロケットダッシュできそうです。
見る限り、相当軽く作られています。
このクラスのストファイの重量は200kg前後が基準ライン。これより軽量化を狙っているようです。
- TRIUMPH Speed Triple 1200 RS: 198kg
- KTM 1390 SUPER DUKE: 200kg
- DUCATI Streetfighter V4: 201kg
ストファイ好きのkurokiとしては、とても気になる1台。
すでに実走テストもこなしているそうで、仕上がるのが本気で楽しみです。
MT-10SPの後継機がリリースされないなら、これに乗り換えたいと思うほどでした。
HONDA CB400SF Concept
結論: いろいろ言われたとしても、売れるのが確実なマシン
HONDA CB400SF Conceptも注目を集めていました。
中型クラスの正統派ネイキッドバイクは空席でしたから、確実に売れると思われます。
教習車需要もあるでしょうし。
モノサス化は走行性能を大幅に引き上げます。
その反面、収納スペースが犠牲になります。旧モデルにあった広大なスペースは、恐らく無いはず。残念です。
丸い砲弾型ライトに、四角い液晶メーターはどうなんだ?
という意見は多く聞きますが、これも時代の流れです。
電子制御・メーターの共通化でコストを抑える設計は、もはや避けられません。
「砲弾型メーターにしたので価格が10万円上がりました」となって受け入れるユーザーは、ほぼいないのでは。
装着予定:BRIDGESTONE RS12
結論: RS11の後継として、不安なく選べるハイグリップタイヤ
BATTLAX RACING STREET RS12。すでにYSP杉並南に入荷済み。
4月のBATTLAX PRO SHOP走行会@TC2000の前に装着する予定です。
ブースでは、RS11との違いをじっくり聞かせてもらいました。
- ドライグリップがレーシングタイヤ寄りに進化
- 特にフロントタイヤのスチールベルトが進化し、ブレーキングしながら曲げていきやすい
- ショルダー部分はまるでスリック
- ウエット路面は、タイヤを立てて曲げるならRS11相当
フルバンク時のグリップは格段に向上しているようで、今から走るのが楽しみです。目指せ5秒台!
レーシングエアバッグ
結論: いずれ義務化が広がる前に、今から検討しておきたい装備
筑波サーキットのMFJ公認レース(ロードレース)では、2025年より22歳以下および55歳以上のライダーを対象に、MFJ登録のエアバッグ装着が義務化されました。
走行会でもいずれ義務化されると思われます。
今年で55歳になるkurokiにとって、人ごとではありません。
各社からいろいろ出てますが、やはりalpinestarsかなぁ……。
SHOEIヘルメットに内蔵可能なCARDO 4X-S
結論: B+COMからの有力な移行先
CARDOは海外では定番のインカムブランドで、Senaと並んでグローバル2強の一角を占めています。
一方、日本ではB+COMが強く、これまであまり目立たない存在でした。
しかし今年は、インカム市場の変化の兆しが見えています。
後で詳しく書きますが、B+COMから移行を検討するユーザーが増えそうです。
新機種のSHOEI内蔵型CARDO 4X-S。
外付けインカム特有の後付け感のない、スマートな仕上がりになるのが、内蔵式のメリットです。
コントローラーはこのように装着できます。
大きくて操作しやすそう。
なお、マイクとスピーカーはヘルメット側に設けられたスペースに収まらないため、貼り付け式になるそうです。
この辺りの事情は、もっと掘り下げて調べてみたいです。
DAYTONAの新型インカム、RESO PILOT
結論: MESHとVoIPの両対応、最強の通話インカム
DAYTONAの新型インカム、RESO PILOTシリーズ。
内蔵式を諦めるのであれば、これはかなり有力な選択肢かもしれません。
- マグネット式の簡単装着
- お手頃価格
- 普段はMESH通信、圏外になったらスマホ回線のVoIPで遠距離通話可能
仕組みが気になったので、詳細を調べてみました。
- インカムとスマホはWiFiテザリングで接続
- インカム自身がインターネット通信し、VoIPで通話
通話時にスマホアプリを介さずインカムが直接通信する構成なので、遅延は比較的少なそうです。
スマホアプリは設定のみを担うようです。
従来の近距離専用インカムという枠を超えた、新しいカテゴリの製品と言えるでしょう。
ただし、スマートモニターを使う場合は要注意です。
- CarPlay / Android Auto用のWiFi(専用接続)
- テザリング用のWiFi
つまり、この2つの接続を同時に確立させる必要があります。
1台のスマホだけで対応するのは、現実的にはかなり厳しいです。
実質的にはRESO PILOT用のスマホを追加することになるのでは?
もっとも、スマートフォンをナビにする構成ならば、この問題は発生しません。
B+COMのSYGNHOUSEブースは素通り
結論: B+LINK縛りが無くなった今、敢えて選ぶ理由が見当たらないB+COM
YSP杉並南のツーリングでは、事実上B+COMが標準インカムとなっています。B+LINKで会話をしているためです。
しかし、B+LINKは時代遅れの通信方式です。
親を中心としたスター型接続なので、親と離れた子供たちは互いに近くにいても通信できません。そして、親とは数百m以内にいる必要があります。
かたやMESH接続は親子関係がなく互いが平等。繋がったものだけでネットワークが作られます。現在の主流はこの方式です。
B+COMの新世代インカムの7X EVOでは、MESH接続に移行しました。
技術的には当然の選択ですが、従来のB+LINKとの互換性を失いました。残念なことに互換モードは用意されていません。
さらに、他社に比べて1万以上割高です(59,400円)。
他社と同等の土俵に立ったにもかかわらず。
B+LINKがあるため消極的にB+COMを使っていたユーザーが、あえて選ぶ理由はあるのか。
そう問われると答えに窮する。これが今のB+COMの状況です。
もっとも、新世代インカムへの移行は仲間たちとの足並みを揃える必要がありますから、すぐには動けません。
急ぐ必要はないので、数年は様子を見るつもりです。
その間、様々な選択肢が浮上してくるはずです。
B+LINKとの互換性を復活させたB+COMも登場するかもしれませんし。
スマホ専用ケースの新星、GR XPLOER
結論: QUAD LOCK愛用者のkurokiが、本気で乗り換えたくなるスマホ専用ケース
Daytonaのスマホ専用ケース、GR XPLOER。
最大の特徴は簡単確実な脱着です。
マグネットでホルダーに装着した後、右側へひねってロック。片手だけで簡単にやれます。
QUAD LOCKの最大のストレスポイントを、見事に解決しています。
ここに不満を感じているユーザーは、一度触ってみる価値があります。
脱着もレバーを下げたままひねるだけ。
横置きにするのも簡単、振動ダンパーも内蔵。
特に操作性は競合製品を明確に上回っています。
質感も高く、必要な要素は全て揃っています。
この完成度、現時点でのトップクラスです。
なお、ワイヤレス給電キットは別売りです。
Qi 2対応なので出力が高く、使用中にバッテリーがジワジワ減ることは、恐らくないでしょう。
ただし、無線給電は構造上どうしても発熱します。
酷暑時はスマホがオーバーヒート状態になりやすいため、状況によっては有線給電に切り替える運用が現実的です。
kurokiは最初から有線接続にするポリシー。
マグネット接続できる有線ケーブルで、かつ走行中の振動で脱落しないものがあれば…と思うのですが。
購入決定:FIVE レーシンググローブ RFX1 EVO
結論: 着け心地、プロテクション、操作性を両立した最強レーシンググローブ
今使っているKUSHITANIのレーシンググローブは、もう9年目になりました。
着け心地が良く、とても気に入っているのですが、さすがにもう交換時期だと思います。
ツーリング用グローブはFIVEを使用していますが、装着時の操作性の良さはFIVEが一番kurokiに合ってます。
そこで、レーシンググローブも試着してみました。
素晴らしい着け心地。包まれるようなフィット感。
指の長さがピッタリなので、操作性もバッチリ。
プロテクションもシッカリ。ベンチレーション用の通風口も確保されています。
全く隙のない仕上がりです。
価格は41,800円と割高感がありますが、この性能なら納得できます。
翌週の月曜日、
こういうショーでは、気に入った製品を見つけて、すぐにWebikeで購入するのが最近のムーブとなっています。
GT-Air 3用のULOOKミラーシート
結論: お手入れ簡単、ミラーシールドの有力な代替え
ミツバサンコーワから出ているPINLOCK互換シート。
シート側をミラーにすることで、ミラーシールド同等の効果が得られるアイディア商品です。
休憩中、シールドに付着した虫の死骸を拭き取るケース。
ツーリングでは頻繁にある光景です。
除菌ウエットティッシュで拭き取ってから、ゼロフィニッシュで拭き上げる。そんな「雑なやり方」では、ミラーシールドのコーティングが剥がれてしまうそうです。
ちょっと脆弱すぎじゃない?とは思いますが、これがミラーシールドの残念な現実。消耗品と割り切って定期的に交換するしかありません。
しかし、ULOOKミラーシートなら、表面は普通のクリアシールドが使えます。
雑なやり方が普通にやれるだけで、kurokiには十分な価値があります。
そして今年、待望のGT-Air 3のCNS-1Cシールド用がラインナップされました。
今年はミラーシールドをそのまま使い、来年購入を検討しようと思います。
GALESPEEDのシルバーキャリパー
結論: 性能よりも所有欲を満たす浪漫パーツ
GALESPEEDのラジアルマウントキャリパー。
108mmピッチ、シルバー。チタンピストン仕様もあり。
GALEユーザーであるkurokiの物欲を、激しく揺さぶります。
やばいなーこれ。
かっこいいなーこれ。
ディスクやパッドほど、劇的な性能向上は望めないのはわかっていても、欲しい。
だって、かっこいいのだから。
理詰めではなく、浪漫を優先したくなるパーツです。
QSTARZの小型ラップモニター
結論: 設置自由度で選ぶなら最有力のラップモニター
QSTARZに新型GPSラップモニターが登場。
コンパクトサイズなので、設置場所が限られるマシンにオススメです。
メーターとスクリーンの間のスペースに設置して、視線移動を減らすこともできそうです。ステーの制作に難儀しそうですが。
YAMAHAのUSインターカラーに萌える
結論: インターカラーはオッサンホイホイ
我らがYAMAHAブースでは黒と黄のUSインターカラー(正式名称:スピードブロック)がお出迎え。
このカラーリングに激しく惹かれるkurokiです。そうなってしまう同世代は、きっと少なくないはず。
70周年モデルのカラーリングも好きです。
ちなみにコラボヘルメットはArai製。SHOEI党なのでグッと我慢。
インターカラーなXSR900に萌えてまたがるkuroki。
オッサンのハートは鷲掴みにされてますよw
いつかMT-10SPもインターカラーにペイントしたい。
密かに思っているのですが、実はかなり難易度が高いデザインなのです。特にブロックラインの配置を洗練させるのが大変難しいのです。
YAMAHAレーシングマシンのデザインは両極端
結論: カッコよくても勝てなきゃ意味がない
ステージ上に並べられた、レーシングマシン。
手前がJSB1000のYZF-R1、奥がMotoGPのYZF-M1。
闘うマシンのオーラをまとっていて、痺れます。
特にYZF-R1はカッコいい。
このデザインになったのは2015年からですが、今でもリッターSSの中で一番のデザインだと思っています。
巨大なフロントスポイラーも上手く消化され、違和感なく馴染んでいます。
かたやYZF-M1は……ダイオウイカ?と見紛うデザイン。
昨今のMotoGPは完全に空力競争となっており、先を行くDUCATIやKTMに追いつくにはなりふり構っていられない。低迷するYAMAHAの厳しい状況は理解しますが。
リアウイングには小さな羽が6本立ってます。
効果はあるのでしょうが、お世辞にもカッコいいとは言えません。
現状は性能優先ですが、いずれ美観との両立が図られることを期待したいところです。
何はともあれ、勝ってくれないと!
まとめ
リアルでなければ得られない情報と体験、これが得られるのはこういった大型ショーの魅力です。
厳選された製品が陳列され、その実物を目にし、手に取って確認する。
メーカーの中の人に根掘り葉掘り質問して、様々なエピソードを聞き、製品に対する理解を深める。
ブロガーとしては、またとない情報源なのです。
単なる新製品チェックではなく、「次に何を選ぶべきか」を考えるヒントが得られる場でもあります。
特に今年印象的だったのは、インカムとスマホ周りの進化でした。
通信とマウント周りのアップデートは、今後も期待できそうです。
そして、今年も物欲を大いに揺さぶられました。
来年もまた、この危険な場所に自ら物欲を揺さぶられに行こうと思います。
ちなみに今回の写真は、敢えてiPhoneを使わずにコンデジだけで撮影してみました。
ファインダーを覗いて構図を決めるのは、なかなか楽しいものです。