【コラム】TC2000の10秒切りに必要なこと
筑波サーキットTC2000の1分10秒は、多くのライダーにとって大きな壁です。
例にもれず、kuroki自身も1分10秒を切るまでに長い停滞期がありましたが、つい先日、その壁を越えられました。
「直線でしっかり開ければ10秒は切れる」
そんな「正解」は何度も聞いた。
でも、怖くて開けられないから、もがいている。
そんな悩めるライダーに向けて、壁を越えるのに効果があった方法を、記憶が新しいうちに共有します。
少しでも参考になれば幸いです。
想定ライダー
TC2000のタイムが1分10秒~13秒ぐらいのライダーを想定しています。
このタイムに到達している時点で、必要なライディングスキルはすでに備わっている前提で話を進めます。
壁を越えるためのポイント
皆さんはすでに多くの試行錯誤をしているはずです。
ある瞬間に複数の要素がつながってブレイクスルーが起こる、その一歩手前の状態だと思います。
結論から言ってしまうと、
「直線でしっかり開けるために、ラインをどう最適化するか」
という視点でコース攻略を見直すことが、最も効果的なポイントです。
計測の重要性
タイム向上において、計測は絶対に欠かせません。
もし計測手段を持っていないなら最優先で準備しましょう。
理由は単純です。
成功したかどうかを走行直後に判断できることで、上達速度が圧倒的に上がります。
スマホアプリでも構いませんが、QSTARZのような専用GPSラップタイマーを強く推奨します。レーシンググローブのまま操作しやすく、走行ログを見返すことで改善点が明確になります。
直線
とにかく開ける。スロットルを振り絞って開ける。
1分10秒の壁を越える最重要ポイントは、これに尽きます。
実は皆さんは、無意識にアクセルをセーブしています。そのリミッターを外さない限り、10秒の壁は越えられません。
当然、そこには恐怖が伴います。
しかし、流れる景色が変わるほど開けなければ、壁は破れません。
初手としては、バイクが直立する区間で全開にすること。
- 裏ストレート
- メインストレート
ここで確実に開けきれるようにしましょう。
そして、短い直線でも必ずアクセルを開けること。
「次のコーナーが怖いから…」という理由で開けないのはNG。その意識を変えない限り、タイムは縮まりません。
- S字
- 1ヘア~ダンロップ
- アジア~2ヘア
次のステップは、アクセルを開け始めるポイントを早めること。
理想は、クリッピング付近を通過する時点でアクセルが開き始めている状態。
繰り返しますが、アクセルを開けている時間を最大化することが、タイム短縮の肝です。
根性論じゃありませんが、意識改革は避けられません。
ライン取り
よいラインを走ればタイムは自然と縮みます。
気合いを入れずにタイムが出たときは、ラインがハマったケースがほとんどです。
基本は ゼブラ to ゼブラ。
走行距離が短いほど、タイムは物理的に縮まります。
しかし、それ以上に重要なのが、どれだけ長くアクセルを開けられるかという観点です。
コーナー出口から逆算し、
- 最短ルート
- アクセルを長く開けられるライン
この2つのバランスを最適化することが理想です。
優先すべきは「アクセルを長く開けられること」。
また、速いライダーのオンボード映像(YouTube)は宝の山です。
徹底的に視聴し観察し、イメージトレーニングしましょう。
参考までに、kurokiがよく見ている動画をご紹介します。
THE FLYING LAP 佐藤潤 x BATTLAX RACING STREET RS11
THE FLYING LAP 青木宜篤 x BATTLAX HYPERSPORT S22
プロレーサーってほんとに速いの?ドノーマルバイクで筑波サーキット全開アタック!驚くべきタイムが出た笑
コーナリング
コーナーでタイムを稼ぎにいく必要はありません。
むしろ、コーナーで「がんばらない」ことが10秒切りの近道です。
発想を変えましょう。
コーナーを素早く終え、早くアクセルONへ移行する。
つまり、コーナリング時間を短くする。
- ポイントは以下の通りです。
- コーナー半ばで最も車速が落ちるよう調整する
- クリッピング付近をかすめつつ、できるだけ早くアクセルONへ
- マシンを直立させるため、身体をしっかりインに入れる
- アクセルは「ジワ開け → 全開」へ丁寧につなぐ
大丈夫。皆さんは曲げるスキルを習得済み。
コーナーの組み立てをちょっと変えるだけです。
まとめ
1分10秒を切るための道は、直線でしっかり開けること。
繰り返しになりますが、これに尽きます。
マシンのポテンシャルは十分高く、タイヤの性能も問題ありません。
ライディングスキルもしっかり身に付いています。
あと必要なのは、皆さんの一歩踏み出す覚悟だけです。
流れる景色が変わったな、と感じられる瞬間が来ることを祈っております。