【コラム】やってよかったカスタム – ツーリングカスタム編
二部構成の前回は「走りのカスタム編」、今回は「ツーリングカスタム編」です。
MT-10でのツーリングにおいて、kuroki自身がやってよかった、ぜひ皆さんにも勧めたいと思うカスタムメニューをご紹介します!
はじめに
日帰り~二泊三日の宿泊ツーリングを想定しています。キャンプツーリングやロングツーリングはスコープ外です。
必ずやっておくカスタムでご紹介したドライブレコーダー、ETC、スマホホルダーを装備した前提で、追加で必要なカスタムをご紹介していきます。
車体用バッグ・ケース
MT-10のシート下にはETCとドラレコを収めるだけで精一杯。必然的にバッグやケースで荷物を積載することになります。
選択肢は概ね以下のとおりです。
- トップケース
- 積載量の多さ、利便性の高さでは最善の選択肢
- 防水性が高く、リアタイヤからの泥はねも受けてくれるので、雨天走行でも最善の選択肢
- 乗り手から離れた場所に重量物があるため、運動性能が低下する
- 野暮ったい見た目になることは避けられない
- パニアケース
- 積載量の多さ、利便性の高さでは次善の選択肢
- 重量物は低く乗り手に近い位置にあるため、運動性能の低下が抑えられる
- ある程度スッキリした見た目を維持できる
- シートバッグ
- 安く手軽に追加でき、一時的に積載容量を増やしたいときの最善の選択肢
- 15L程度の容量であればスッキリした見た目になる
- 乗り手の身につけるバッグと接触しやすい
- タンクバッグ
- 安く手軽に追加でき、一時的に積載容量を増やしたいときの次善の選択肢
- スマホナビやETCの普及、シートバッグの普及によって人気が衰えたが、便利さは今も健在
- ガソリン給油口にステーを取り付け、バックの着脱を容易にしたカートリッジ式が人気
- 給油のたびにバッグを外す必要がある
- 前傾姿勢を取った際に、乗り手とバッグが接触しやすい
kuroki号にはHEPCO&BECKER サイドケース Orbitというパニアケースを装備しています。左側はレインスーツや工具など、右側はフリースペース(宿泊用品やお土産入れ)という使い分けです。また右側ケースを取り外して宿に持ち込んでいます。
乗り手にはRS TAICHI WP ヒップバッグを装備して、貴重品などを入れています。
二泊三日までの旅なら、この容量で事足りますし、いろいろスマートです。
また、どうしても足りない場合はリアシート上に積載するか、リュックサックを背負います。
シート
純正シートは足つき向上のため、クッションは薄く前下がり傾向になります。
ワイズギア コンフォートシートに換装すると、クッションが厚くなって座り心地が良くなり、前下がりが緩和されてリア側に座りやすくなります。そのため、ライディング時の快適さが格段に向上します。スポーツライディングも妨げません。
なお、Gen1とGen2は互換性があります。ポン付けOKです(実績あり)。
グリップヒーター
ヒーターで指先を温めることができれば、寒さをかなり耐えられます。冬以外でも春秋の早朝や雨天走行など、指先の暖を取りたいシーンは多いものです。
これから紹介するグリップは太さが純正品と変わらないため、違和感なく操作できます。「凍えぬ先の杖」として導入することをオススメします。
Gen1ならHONDA スポーツグリップヒーターがオススメです。
温度コントローラーがビルトインのようなスマートさでかっこいいです。
Gen2ならYAMAHA純正グリップウォーマーしか選択肢がありません。
ですが、ビルトインとしてマシンに統合されるため、温度コントロールがホイールで行えますし、温度の設定がメーター内に表示されます。スマートですね。
スクリーン
MT-10のスクリーンは簡単に交換できるため、多種多様なスクリーンが発売されています。
その中でもY’s GEARミドルスクリーンは、デザインのまとまりが良く、仕上がりも上質でオススメです。しかし、胸元が防げるだけの風防効果しかありません。両腕は風にさらされます。
そもそも風防は、カウルとスクリーンで作り出すものですから、ノンカウルのMT-10では得られる風防効果に限界があるのです。ネイキッドマシンは風に抗う覚悟を持って乗るものです(キッパリ)。
むしろ、純正メーターバイザーのままを推したいkurokiです!
視界は広く開放的、ハンドリングは軽く、とても身軽になったフィーリングを楽しめます。スクリーンを交換した場合、純正品は捨てずに取っておき、暑い夏場に交換してみることをオススメしますよ!