XSR700試乗記

2023/04/02試乗記

YSP試乗車キャラバンで、YSP杉並南に3台のマシンが配備されました。
そのうちの1台目、YAMAHA XSR700に試乗します！

1. YAMAHA XSR700
2. YAMAHA MT-09SP
3. YAMAHA XSR900

YAMAHA XSR700

昔懐かしい単コロ的な雰囲気を漂わすネオ・レトロマシン、XSR700。
消費税抜きでは100万円を切る価格帯なので、質感も値段相応。ですが、安っぽさを感じさせず上手にまとめられています。

さて、クラッチをポンとつないで発進しましょう。すると、間髪入れずにポンと前に出ます。「軽っ！」と思わず声に出してしまうほど。
そして、乗車姿勢は上半身が立った殿様乗り。高めのシート高なので視界も高く、軽快な走り出しとあいまって、リラックスして走ることができます。

陸橋に入ると前走車のないクリアラインになりました。アクセル回してグーンと加速してみます。トトト…と軽快な音と振動（ビート）がライダーを包み込みながら、気持ちよく速度が乗っていきます。ツイン好きにはたまらないフィーリングです！また、高回転でも雑な振動が増えないところが新設計のエンジンだと思わせます。

スピードメーターに目をやると、想像通りの速度になっていることに安心します。目測以上に速度が乗らず、逆に遅すぎることもなく、素直に速度が乗るのです。
信号に差しかかったのでブレーキング。こちらも想像通りの速度の落ち方で安心です。少し大きめのノーズダイブによって、マシンが減速をわかりやすく伝えてきます。
加減速がすごくわかりやすくて、ちょうど良い。絶妙なさじ加減です。

Uターンして往路に入ると、やや混雑した流れになります。トロトロと走るシーンになっても、軽すぎない車重のおかげで安定感があり、軽いクラッチと軽い走り出しのおかげで徐行も楽々です。XSR700のキャラクターは、ストップアンドゴーの多い市街地や渋滞路で特に活きますね。

緩やかにカーブした陸橋を加速して、速度を乗せながらサスペンションをチェックします。柔らかくストローク大きめの動きです。
タイヤに負荷をかけるペースでは不安を感じると思いますが、ワインディングを普通のペースで走るなら必要十分なスペックでしょう。
XSR700のベース車はMT-07ですが、初期型の試乗時に比べて進歩を感じます。

まとめ

ザ・スタンダードバイク。XSRというネーミングの通り、これは令和のSRXです。
普通のライダーが普通に乗るなら、これで充分じゃないでしょうか。普遍的でベーシックなデザインも好ましい。まるでUNIQLO服のような質の高い普段づかいマシンです（褒めてます）。

もしkurokiがXSR700を買ったなら、今の足回りでは満足できなくなると思うので、足回りのグレードを上げるカスタムを実施するでしょう。

• OHLINS Front Fork FKS 229 Cartridge Kit NIX22
• OHLINS Rear Shock STX 46

また、クイックシフターも装着して軽快な加速を楽しみたいところです！

仕様比較

今回の試乗車3台およびMT-10SPの仕様比較です。
スペックからもベーシックな素性が良いマシンであることが伺えますね。

後日談

同じ日にXSR700に試乗したdaisukeさん、すっかり気に入ってしまったため、この週の水曜日にXSR700を増車しちゃったそうですｗ
CP4とCP2の2台持ちは、意外と棲み分けしやすくて、長く楽しめると思いますよ！