MT-09SP試乗記

試乗記

YSP試乗車キャラバンの2台目、YAMAHA MT-09SPに試乗します!

  1. YAMAHA XSR700
  2. YAMAHA MT-09SP
  3. YAMAHA XSR900

YAMAHA MT-09SP

項目MT-09SP
エンジン形式並列3気筒 888cc
最高出力120.0PS @ 10,000rpm
最大トルク9.5kgm @ 7,000rpm
車両重量190kg
ホイールベース1,430mm
シート高825mm
燃料タンク容量ハイオク 14L
税込価格1,265,000円

kurokiのかつての愛車MT-09、これの後継車種であるMT-09SP。
ライトは単眼になり、足回りはリッチになり、排気量アップでパワーアップ。「じゃじゃ馬」と呼ばれた初代から、はたしてどれぐらい進化したのでしょうか。

クラッチを繋いで走り出すと、3気筒独特の獣の鳴き声のような排気音を響かせながら、弾けるように加速していきます。

登り坂でアクセルをグイッと開けて加速すると、気持ちがめっちゃ盛り上がります。高揚します。
乗り手を引きはがすかのような加速感と、勇ましくワイルドなエキゾーストノートは、乗り手をやる気にさせます。麻薬的なアドレナリンがドバドバ出るフィーリングは、3代目になっても健在です。アクセルを開けろ開けろとマシンから挑発されているように思えてなりません。

さて、信号が近づいてきたのでブレーキングを。KYBのフロントフォークと軽量なスピンフォージドホイールで武装したMT-09SPは、少ないノーズダイブでしっかり踏ん張って減速します。初代で感じたフワフワとした違和感は、キレイさっぱり解消されています。
クルッとUターンする場面でも、荷重をかけながら走る場面でも、狙ったラインを無理なく描いていけます。軽量な車体のお陰で、とても扱いやすいですし。

なお、前後長が短いポジションは、モタード的なクルンと短く回る乗り方が求められているように感じますが、kurokiが好きな方向性じゃないです。

カラー液晶で情報量の多いメーターや、各部のスイッチ類も上質。フロントブレーキのラジアルマスターシリンダーも上質。サスペンションの減衰力も上質。何もかも上質になりました。
CP3エンジンもパワフル&ワイルドで、電子制御によって上質な振る舞いを見せてくれます。新型が洗練されて丸くなったという噂ですが、kurokiはそう思えません。だって、このマシンの楽しさの核は健在ですもん。むしろ雑味が減り、純度の高い楽しさをクリアに感じさせてくれます。

以前「MT-09が20万ほど高かったら」と想像したことがありました。あの頃イメージした理想の状態を、さらに上回った状態で市販されているのですから、元初代乗りとしては若干モヤっとさせられますw(←嫉妬)

特に初代MT-09乗りに申し上げます。
つべこべ言わずに新型MT-09SPに乗り換えましょう!

仕様比較

今回の試乗車3台およびMT-10SPの仕様比較です。
しかしMT-09SPはやんちゃなスペック。190kgでこのパワーはヤバいでしょう。

XSR700XSR900MT-09SPMT-10SP
エンジン形式並列2気筒並列3気筒並列4気筒
排気量688cc888cc997cc
最高出力73.4PS120PS166PS
最大トルク6.8kgm9.5kgm11.4kgm
車両重量188kg193kg190kg214kg
ホイールベース1,405mm1,495mm1,430mm1,405mm
キャスター24°30′25°00′24°00′
トレール90mm108mm102mm
シート高835mm810mm825mm835mm
燃料タンク容量レギュラー 13Lハイオク 14Lハイオク 17L
TCSなしあり
QSSなしUp,Down
IMUなし6軸
クルコンなしあり
Fタイヤ120/70ZR17
Rタイヤ180/55ZR17190/55ZR17
税込価格100.1万円121万円126.5万円218.9万円

試乗記

Posted by kuroki