【コラム】アマリングとヒザ擦りについて
タイヤのエッジ部分に残った路面に接地していない部分は「アマリング」と言われます(俗語です)。
英語では chicken strips と言われるらしいですよ。
そして、このアマリングがあると恥ずかしいと思う人は、割と多くいるようです。
今回はアマリングについて、思うところを語ります。
そしてこれは、ヒザ擦りにも同じことが言えるんですね。
ヒザ擦りは技量のベンチマーク
一定以上のペースでコーナリングをする。つまりタイヤに荷重をかけて走っていれば、タイヤは端まで使ってますし、ヒザもだいたい擦ってます。
つまり、アマリングが無いこと、ヒザを擦ることは、乗り手の技量を示すベンチマークであることは間違いありません。
しかし、アマリングを消そうとがんばるのは本末転倒です。
本来の目的は速く走れるようになることです。
これを達成するには、技量を磨くしかありません。具体的にはタイヤへの荷重、ハングオフのフォームを覚えてペースアップしていくのが王道です。
上達すれば、そのうちヒザ擦りもできるようになってます。
なお、なるべく車体を起こしてアクセルを開けている時間を0.01秒でも多く取ることが、タイムアップに繋がります。
これを意識するレベルになっていると、ヒザ擦りやアマリングなんて些末なことになってますよ。
議論を整理する
アマリング&ヒザ擦りのネタはよく議論になるところです。
- 技量が低い人
- 技量はあるが公道では抑える人
- 技量があって公道でやんちゃする人
という3種類がゴチャゴチャになって語られていることが多いように見受けられます。
それぞれの立場を明確にせずに議論を進めると、だいたい話が噛み合わない水掛け論になります。
また、速いことが偉いわけではない、という意見も見られますが、少なくともサーキットにおいては、ラップタイムが速いことにはとても価値があります。
もちろん、公道なら無事に自宅に帰ることが最優先事項ですけどね。
まずはヒザスリ優先で
でもやっぱりアマリングを消したい。ヒザ擦りしたい。
そう思う気持ちは、もう痛いほどよくわかります。
であれば、まずはヒザ擦りを優先してみましょう。
バンク角を身体で測れることは恐怖心の払拭につながります。
また、ハングオフのフォームを覚えれば、ペースアップしたとき応用できます。
そのためには、独力でがんばるよりプロに教えを請うのが近道です。
ステップアップの道筋を考えた上で、ヒザ擦りのやり方を授けてくれることでしょう。
サーキットを気持ちよく走るための必須技術ですから、ぜひ身につけましょう!