New MT-10SP購入決定
2021年11月10日、YAMAHA MT-10/SPのニューモデルが発表されました。
眉毛強めのデザインは賛否が分かれますが、中身については順当にアップデートされています。特に電子制御はモリモリです!
まず結論から先に書きますと、kurokiはNew MT-10SPに買い替えます!
YSP杉並南に割り当てられるMT-10SPのうち、最初の1台目がkuroki号となる予定です。
そこで、New MT-10SPの変更内容じっくりと掘り下げていきましょう。
電子制御
今回もっともアップデートが大きかったのは電子制御周りです!
カスタムではやれない領域のアップデートですので、とても楽しみにしております!
一番のトピックは、ついに6軸IMUが搭載されたことでしょう。
「前後」「左右」「上下」の加速度と「ピッチ」「ロール」「ヨー」の角速度を検出し、その情報をECUが演算してエンジンと車体挙動を制御します。
可変スピードリミッターは詳細不明。ECUを書き換えることなくSUGOで200km/h超を出せることを期待しております。
2017年 | 2022年 | |
---|---|---|
6軸IMU | なし | あり |
トラクションコントロール (TCS) | あり | あり (バンク角連動) |
スライドコントロール (SCS) | なし | あり (バンク角連動) |
リフトコントロール (LIF) | なし | あり |
エンジンブレーキマネジメント (EBM) | なし | あり |
ブレーキコントロール (BC) | ABS | ABS / ABS (バンク角連動) |
OHLINS電子制御サスペンション (ERS) | あり | あり |
クイックシフター (QSS) | アップ | アップ / ダウン |
電子制御スロットル (YCC-T) | サテライト方式 | メカニカルワイヤレス方式 (APSG) |
クルーズコントロール | あり | あり |
スピードリミッター | 固定 | 可変 (YVSL) |
エンジン
CP4クロスプレーンエンジンは、EURO5に適合した上で、最高出力と最大トルクも向上しています。軽量アルミニウム鍛造ピストン、オフセットコンロッド、メッキシリンダーにより効率化を図ったためらしいです。
燃料タンク容量は変わりませんが、燃費が向上したのは朗報です。航続距離は単純計算で35.7km増ですので、練馬の自宅から東北道安達太良SAまでの246kmを無給油で走れるかも!?
2017年 | 2022年 | 差異 | |
---|---|---|---|
排気量 | 997cc | 998cc | +1cc |
ボア | 79.0mm | 79.0mm | |
ストローク | 50.9mm | 50.9mm | |
圧縮比 | 12.0:1 | 12.0:1 | |
最高出力 | 160PS @ 11,500rpm | 165.9PS @ 11,500rpm | +5.9PS |
最大トルク | 11.3kgf-m @ 9,000rpm | 11.4kgf-m @ 9,000rpm | +0.1kgf-m |
エンジンオイル容量 | 4.9L | 4.9L | |
燃料タンク容量 | 17L | 17L | |
燃費 | 12.5km/L | 14.6km/L | +2.1km/L |
排ガス規制 | EURO4 | EURO5 | EURO4→5 |
A&Sクラッチ | あり | あり |
車体
車体には大きな変化はありません。
ホイールベースが5mm長くなったことで全長も5mm増加です。依然としてショートホイールベースなのでクイックなハンドリングは健在でしょう。ホイールベースが伸びたことで、リアタイヤの安定感はより増していそうです。
シート高は10mmアップとなりましたが、kurokiの体格なら足つきの影響はなさそう。
車両重量は2kg増加しちゃいました。
YZF-R1のマグネシウム製鋳造ホイール、新型MT-09のスピンフォージドホイールなどを採用した情報もありませんから、ホイールは従来モデルを継続でしょう。
リアフレーム周りは新型MT-09の流用か、大部分が従来モデルを継続か。EU YAMAHAでパーツリストが公開されるのを待って、池谷メカと分析していきます。
2017年 | 2022年 | 差異 | |
---|---|---|---|
全長 | 2,095mm | 2,100mm | +5mm |
全幅 | 800mm | 800mm | |
全高 | 1,110mm | 1,165mm | +55mm |
ホイールベース | 1,400mm | 1,405mm | +5mm |
最低地上高 | 130mm | 135mm | +5mm |
シート高 | 825mm | 835mm | +10mm |
車両重量 | 212kg | 214kg | +2kg |
キャスター角 | 24°00′ | 24°00′ | |
トレール量 | 102mm | 102mm |
操作系
フロントマスターシリンダーがbremboのラジアルマウントになったのは、良い進歩です。ブレーキリリース時のコントロール性が格段に向上しますからね!
SPではブレーキラインがステンメッシュになったのでカッコよくなりました。
ブレーキレバー、クラッチレバー、ハンドル、ステップが黒になったのも、kuroki的には嬉しい変更です。
外装
眉毛感強めのデザインは、初見の印象は最悪。「…。」と言葉を失いました。
ですが、ヤマハコミュニケーションプラザに展示している実車を見た方々のツイートによると、印象がガラッと変わるようです。そして全体的に質感が向上しており、オーナーの買い替え欲を煽るとのこと。
実車と対面するのが、楽しみであります!
まとめ
New MT-10SPは、個性的なフロントフェイスに目が行きがちですが、2021年式YZF-R1をベースに順当にアップデートされた内容でした。
そして、どのようにkuroki号を仕上げていくかは、別投稿にまとめます!