Puig フロントスポイラー&NKスクリーン
- Puig フロントダウンフォースネイキッドスポイラー
- Puig ニュージェネレーションNKスクリーン(SPORT)
これらを装着して、空力をアップデートしたkuroki号。
赤湯温泉へのツーリング(Day1、Day2)、そしてSUGOのサーキット走行でしっかり走りこみ、効果を確認してきました。
そこで本稿では、実走行レビューをお届けします。
ビジュアル効果アップ
空力アップデートのきっかけは、ライト下の「何か外したかのような造形」を変えたいと思ったことです。
詳しい経緯については、空力アップデートの記事にまとめてあります。

どうでしょう。
フロント周りの頼りなさがなくなり、シャープなデザインになったと思いませんか。全体のバランスが整ったと感じます。

斜め前からのショット。
NKスクリーンには、走行会のゼッケンを貼りやすい平面が生まれました。あえて昔ながらの「ゼッケンカウル」と称したくなります。

斜め後からのショット。
メーター上部には、これだけの風防エリアが作られます。ベタ伏せ時には風圧を逃してくれそうです。

ビジュアル効果は文句なし。
マッシブな塊がバランスよく表現されたデザインになり、思わずニヤニヤしてしまいます。
仮に次期MT-10が出るなら、標準でフロントスポイラー入れたら良いんじゃないかと思いますよ。
実走行 公道編
高速道路、ワインディング、街中と、さまざまなシチュエーションを走ってみました。
結論から言うと、効果はほぼ体感できませんでした。
フロントスポイラーによってフロントの接地感が増したかもしれませんが、気のせいだと言われれば否定できません。つまり誤差の範疇です。
とはいえ、ハンドリングに悪影響を与えるような挙動も一切ありませんでした。
NKスクリーンについても、胸元に当たる風が減ったようですが、装着しているタンクバッグに風が防がれてしまい、違いはわからず。
公道の速度域では効果を体感するのは難しく、見た目重視のパーツとならざるを得ない、それが正直な印象です。
実走行 サーキット編
公道での効果は当初の想定通り。
もとより主戦場はサーキット、200km/h超の速度域です。
こちらも結論から言うと、しっかりと効果を感じられました。
フロントスポイラーは、DUNLOPアーチの直後で最も効果を実感しました。
長い上り勾配からわずかな下りに切り替わるこのポイントは、200km/hに入ろうとする速度域でフロントが浮くため、アクセルを緩める準備をして身構える場所です。
しかし今回は、フロントタイヤが浮くこともなく、路面をしっかり捉え続けています。アクセルを開け切っても、ドキドキを減らしてライティングに集中できますね。
ストレートでは、タンクに顎を乗せるベタ伏せ姿勢が基本。
この姿勢では、NKスクリーンの風防効果によって、ヘルメット上部を風が流れていくことを感じます。「Gen1相当の風防効果」は取り戻せました。
1コーナーから3コーナーまでの高速コーナーセクションでは、フロントタイヤにしっかり荷重がかかっていることを感じながら、安定して駆け抜けていけます。もともと好きなセクションでしたが、さらに好きになりました。
ほかの3桁スピードで入っていくコーナーでも、同様の安定感を感じられます。
効果は確かにあり、それでいてネガが見当たらない。
軽すぎたフロントが、ちょうど良いバランスに収まった──そう言えるアップデートでした。
まとめ

今回の空力アップデートは、サーキットの速度域でないと効果を感じられませんでした。むしろ、その領域の走りをするライダーにはおすすめできるパーツです。
公道しか走らない方には、見た目だけのカスタムとなります。ただ、導入しても害にはならないので、ご安心を。
なお、kurokiにとっては「欠けていたパズルのピースが見つかった」と言える、価値あるアップデートになりました。
