【コラム】ノーマル至上主義について

バイクでカスタムを楽しんでいると、アンチテーゼとして「バイクはノーマルが一番」と主張する人が稀に現れます。
ずっとモヤモヤしてたので、ノーマル至上主義について思うところを語ります。

ノーマル設定とは

メーカーが出したノーマル設定とは、体格・技量などが異なるライダーを考慮して、様々なシチュエーションで概ね走れるように、バランスされた内容です。
そのためには、膨大な労力やコストやノウハウがつぎ込まれています。

様々な前提や制約の中で、メーカーが考えるベストな回答。それがノーマル設定です。
マシンをカスタムする上で指標とする設定であり、尊重すべきなのは間違いない。

しかし、ノーマル設定が唯一絶対の正解ではありません。
前提や制約が変われば、いかようにも解は変わるものです。

例えば、乗り手の体格や技量、走るシチュエーションを限定すれば、もっと最適な設定ができます。
コストの制約を緩めれば、さらによい状態にもっていけるでしょう。

作り手自身も「これがベスト!」と思って出しますが、「これで本当にいいのかな?」という思いも持っているものです。
実際、市場からのフィードバックを受けたり、作り手自身の成熟など経て、製品を改良していきますからね。

ノーマル至上主義とは

「バイクはノーマルが一番」という主張は、一番=他が劣っていると言っているのと同じこと。改善を試みることを無駄と言うのに等しい。
言ってる本人はそんな気はないかもしれませんが。

「自分はメーカーの設定に委ねるよ」と言うなら、まったく問題ありません。
自身が興味が無いことを表明することも構いません。
ただ、無自覚に「ノーマルが一番」と言うべきじゃありません。

厳しい言い方をすると、改善活動の放棄ですからね。思考停止と言っても過言ではありません。

また、カスタムする側も「変えること=良くなること」なんて単純に考えちゃダメです。
バイクは様々なところでバランスをとって成立しているもの。
何かが出っ張れば、何かが凹むもんです。

繰り返しますが、ノーマル設定はメーカーが考えるベストバランス。
そこに手を入れて再度バランスを取り直すことを、無自覚にやるべきじゃありません。
自身でバランスを見つけることが難しいなら、プロに相談しましょう!

コラム

Posted by kuroki