B+COM SB6XR
SENAのBluetoothインカムユーザーのkurokiです。ジェットヘルのSHOEI J-CruiseにはSENA 20Sを装着して、フルフェイスのSHOEI GT-Air 2にはSENA SRL2を内蔵しています。
昨年のWebike FestivalのB+COMブースでSB6XRの実物を触ってみたり、メーカーの中の人といろいろお話した結果、ジェットヘル用の20Sを買い換えることに決めました。
まず、2015年から使ってきた20Sはいろいろガタがきており、買い換えが必要でした。例えば、ジョグダイヤルを回してボリューム調整すると「ザリザリ…」と雑音が入ったり、クレードルに装着した際の接触が悪いと左右どちらかのスピーカーが切れてしまうなどの末期症状が出ているのです。
さらに、YSP杉並南のツーリングではB+COMがデファクトスタンダードになっていて、走行中のインカム通話に参加するならB+COMが必要なことも後押ししました。
SHOEI J-CruiseにSB6XRを装着した状態です。
フェイスプレートをYAMAHAブルーに変更して、音叉エンブレムを貼って、YAMAHA純正アクセサリーの擬装をしておりますw
操作性
手前にあるデバイスボタンの操作で、電源ON/OFF、ボリューム操作、音楽の曲スキップ/頭出し操作を行います。20Sのジョグダイヤルに相当するUIですが、なかなか使いやすいです。直感的に操作できます。
中央にある上下二つのB+COMボタンでインカム通話ON/OFFを行います。とりあえず上下ボタン同時押しでB+LINKというグループ通話に接続できるってことだけ覚えておけばよさそうです。
通話
通話品質は良く、快適に通話可能です。
毎日Zoomでオンライン会議に参加し、SHOKZ OpenRun Proをヘッドセットとして使用していますが、それと同レベルの音質で会話できるので、違和感はまったく無し。
なお、Bluetoothのため通話距離は短めです。500mぐらいかな。遮蔽物の多い山の中はさらに短くなります。また、グループリーダーから離れるとグループ通話ができなくなります。例えすぐ隣にグループメンバーがいたとしても、リーダーから離れたら通話不可のままです。でも、近づけば自動的にグループ通話に復帰するのは楽でよし。
通話距離を伸ばすならば、DiscordやLINEなどのスマホのインターネット通話を使う方法があります。これなら距離は無制限ですが、ワインディングのような携帯の電波が弱いエリアじゃ使えません。パケ代もかかりますし。
アマチュア無線は出力が高いため通話距離が伸びるものの、通話スイッチを押して喋るのが面倒ですし、移動先で他のグループと混線した時は通話できません。
月並みでありますが、特性を理解した上で使いわける必要がありますね。
音楽
ソロツーリングのときは、iPhoneからBluetooth経由で音楽を聞いていますが、音質はとても良いです。
細かい音のニュアンスもはっきり聴こえるスピーカーだと思います。もっとも、高速道路では風切り音にマスクされちゃいますがw
なお、SB6XRのBluetoothコーデックは非公開ですが、おそらくSBCだと思われます。
脱着と充電
本体の脱着についてはSENA 20Sのほうが圧倒的に楽でスマートでした。でもSB6XRだって普通に簡単です。
充電端子はUSB Type-Cなのが嬉しい!リバーシブルは正義です。
充電時間は長めです。ゼロ充電からだと2時間ぐらいはかかる印象。久しぶりに使うときは、前日の晩から充電することを忘れちゃいけません。
そのかわり電池はかなり保ちます。早朝から夕方までインカムで話しっぱなしでも充電不要でした。すごい。
まとめ
B+COM SB6XRはとても使いやすく、音質もよく、ハイレベルでまとまっていました。国内シェアNo.1の理由がよくわかりますね。
ジョグダイヤルの操作性と本体の着脱のしやすさはSENAのアドバンテージですが、乗り換えを阻むほどではありませんでした。
また、SHOEIの新型ヘルメットのNEOTEC 3とGT-Air 3では、SHOEI COMLINKという新機構が採用されています。従来のSENAだけでなく、なんとB+COMも内蔵可能ですって。
現在使ってるGT-Air 2にはSENA SRL2が内蔵されています。出っ張りがなくスマートな姿がとても気に入ってます。しかし、コントローラーが小さく操作性が今ひとつな上に、急に音が出なくなって操作も受け付けなくなる不具合に長らく悩まされていました。
新製品のSX1はSB6XRがベースなので品質は問題なさそうですし、コントローラーも大きくなって使いやすさが向上していそうです。SRL2に対する不満を払拭してくれることを、大いに期待しております!(買う気満々)