白糸スピードランド走行会2024
昨年好評だった白糸スピードランド走行会、今年も開催されました。
走行会の趣旨は前回と変わらず、サーキット初心者を応援する走行会です。
ツナギ無しでも走れますし、スピード控えめのショートコースなので怖がらずに反復練習できます。何と言ってもクローズドコースは、余計なことを気にせず走りに全集中できますからね!
昨日の5月31日は、台風1号が伊豆諸島付近を通過。警報級の大雨のおそれもありましたが、実際は多少強い雨が降った程度で温帯低気圧に変わりました。走行会の開催自体も危ぶまれましたが、杞憂に終わって何よりです。
そして当日午前8時。白糸スピードランドの上空はまだ雲が残っているものの、青空が広がってきました。路面はハーフウェットですが、ドライになるのも時間の問題でしょう。
タイムスケジュールはフリークラス、初級クラスが2組ずつ、それぞれ15分間の走行枠となっています。
- フリーA
- フリーB
- 初級A
- 初級B
ちなみにkurokiは先導役。各クラスの慣熟走行の先導と、初級クラスの先導を担当します。
午前9時。ブリーフィングが始まりました。司会は佐野メカが、時々kurokiがサポートします。
ピットイン・ピットアウトのやり方、本日使うフラッグの説明、安全な抜かされ方などの諸注意が参加者に共有されます。
今回はセイクレッドグランドの新保代表も走行します。休憩時間中に5~10分程度のサスペンション無料相談会を開催されるそうです。
また、前回に引き続きKOODクロモリアクスルシャフトの体験走行も可能とのこと。気になる人は試してみると良いですよ。百聞は一見にしかず、ですからね。
ブリーフィング後は記念撮影です。
走行終了後では後片付けでバタバタしますし、渋滞を嫌って早く帰りたい人もいますので、ゆっくり時間が取れるこのタイミングが最適でしょう。
(※前回からの学び)
午前9時半。これよりフリーAクラスの走行が始まります。
各クラスとも2周の慣熟走行。そして2周めでは、チェッカーを受けてピットに入る練習を行います。kurokiはこの慣熟走行の先導となります。
コース紹介
白糸スピードランドはコンパクトなショートサーキットです。
細かいコーナーが連続するテクニカルなレイアウトなので、いい練習になりますね。
「ピットロードOut」からコースに合流します。
ただし、事故防止のためアウト側を走行してください。本線を勢いよく走って来るライダーとの接触を避けるためです。
9Rのヘアピンコーナーから本線に入ってください。後方確認をお忘れなく。
ピットへ戻るときの目印は白い看板が目印。アウト側へ寄って手を上げて、後続車にピットアウトの意思を示しましょう。
これよりアウト側をペースを落として走行し、「ピットロードIn」からピットに入ってください。
フリーAクラス
フリーAクラスは、巨艦FJR1300が狭いコースの中をグイグイ走りまくります。
そして、FJR1300三連星とはB+COMのインカム会話でペースを調整をしながら先導します。
たかすけさん@FJR1300
AJ教官@FJR1300
相変わらずお手本のような美しいハングオフ。しかも膝だけでなく、エンジンガードも削っている音が聞こえてきます。
hingeさん@FJR1300
Yoshidaさん@MT-03
Iさん@XSR900
Tさん@WR250
FJR1300三連星の
フリーBクラス
daisukeさん@XSR700
Kidaさん@YZF-R7
としゆきパイセン@MT-10
ぽーるさん@XSR900
新保代表@BT1100 BULLDOG
フリーBクラスでは、ぽーるさんと2周ごとに前後を入れ替えてオンボード映像の撮影を行いました。とても楽しめました。
初級Aクラス
初級クラスでは佐野メカが先導走行します。
なお、中間にkurokiが入って、列が分断したときのフォローを行います。
Y.H.さん@MT-09SP
野毛さん@FJR1300
初膝擦り達成、おめでとうございます!
K.Y.さん@TRACER9 GT+
Black Starさん@XSR900
Oさん@MT-09SP
Mさん@YZF-R3
初級Bクラス
Rioさん@YZF-R7
kurukuruさん@YZF-R7
K.H.さん@YZF-R7
タクドーラさん@FJR1300
こむさん@XSR700
わざわざ九州から遠征してきてくれました!
ランチ
ランチは休憩時間に好きなタイミングでとることになっています。
ちょうど先月から場内にテイクアウト専門店がオープンしました。ブリーフィング後にオーダーして、自分が記載した時刻に取りに行くシステムです。
kurokiはご当地グルメの富士宮焼きそばをオーダー。富士宮焼きそばを初めて食べましたが、太麺でもっちり、ソースはあっさり味、イワシの削り粉がまぶしてあるのが特徴のようです。
すごく美味しいわけじゃないけど、クセになってまた食べたくなる味です。まさにB級グルメです。
サスペンション無料相談
セイクレッドグランドの新保代表が、佐野メカのYZF-R1のサスペンションをチェックしております。
(新保代表のYouTubeチャンネル)
- フロントの入りが固く、ブレーキングで勢いをつけないと、ストロークしにくい状態
- リアが早く戻りすぎてリアタイヤがハネてしまい、落ち着かない状態
といった状態とのこと。としゆきパイセンのMT-10、kurokiのMT-10SPもチェックしてもらったところ同じ傾向でした。大柄で重たい欧米人向けの設定なんでしょうね。
タイヤが路面から離れるとグリップがゼロになる、この物理現象は誰も避けられません。なので、そうなる状態を作らない、または可能な限り短くすることがサスペンションに求められます。今回はフロントの圧側を弱め、リアの伸び側を強める方針で設定を見直していただきました。
なお、MT-10SPは電子制御サスなので、マニュアルモードにして設定を変更したのです。
設定変更後の試走映像です。ヘアピンコーナーのようなフロントに強い負荷がかかってリアが浮きやすい場面ですと、効果がハッキリ感じられます。車体の動きが落ち着いて、楽にタイトに曲がれました。
たかすけさんのFJR1300では、フロントが柔らかすぎることが判明したので再セッティング。すると、フロントタイヤが吸い付くように曲がるようになって驚いたと、たかすけさん評。
正直に告白すると、サスペンション相談があっても何を相談すればいいのかわからない状態でした。しかし、サス設定の良し悪しを判断できるスペシャリストにマシンの状態を診てもらうと、自分では気づかなった課題が浮き彫りになりました。そして、タイヤが路面を捉え続けるように調整すると、グッと走りやすいマシンになってくれました。
兎にも角にも、いろいろと目から鱗が落ちましたよ。
KOODクロモリアクスルシャフト
前回に続いてKOODのフロントアクスルシャフトの体験走行会が開催されています。自身のマシンに装着して同じコースを周回するため、違いを体感しやすいのです。
試走するhingeさん。
感想を聞くと、まずフロントタイヤの引っかかりがなくなり、まるでスキーにワックスをかけた時のようにスーッと抵抗なく進む感じが得られたそうです。また、各コーナーをタイト&クイックに曲がれるようになったそうです。オフセットスラロームを上手くこなせた時の感覚に近く、バンクしている時間が減り、ブレーキングの安定感が増したと感じたとのこと。さらに、最終コーナーからメインストレートまでの速度が乗るセクションで、安心してアクセルを開けられるようになったそうです。その言葉を裏付けるように、徐々にペースが上がっていくhingeさんに追い付けなくなったと、追走したたかすけさんがコメントしています。
逆に、効果を感じられないと言う意見もありました。
人それぞれ走るペースも違えば、マシンも違うので、必ず変化があるとは言えませんが、一度自身で体験してみるといいですよ!
ライディングレクチャー
サーキット走行が初めてのkurukuruさんに、ライディングフォームとブレーキングによる荷重移動についてのレクチャーをするkurokiです。実際に走りを見て、改善点と対策をお伝えして、実際に走ってみる。このループを回せると上達効率が高まります。
AJ講師によるライディング指南も行われており、実際にアドバイスで走りが激変した人もいました。
走っている人を見ながら、Rioさんにアドバイスをする佐野メカ。
こういう観察も上達に繋がりますね。
無事終了
午後3時。楽しい走行会も終了のお時間です。
挨拶で〆て、走行会は閉会となりました。
グループごとにそれぞれ帰り支度。
自宅に帰るまでが走行会ですので、ご安全に~!
ちなみに今回の走行写真の大半は、たぃせぃさんに撮影していただきました。
大変ありがとうございます!
新富士ナイト
kurokiは白糸の近くの新富士で宿泊しちゃいます。ホテルルートイン新富士駅南が今日のお宿なのです。
まずは大浴場で汗だくの身体を洗ってサッパリさせます。
そして、JR新富士駅前のタストヴァンへ移動。ここで今日の晩餐とするのです。
まずはクラフトビールで乾杯。冷たく冷えたビールが、乾いた身体に染み入ります。ビールは喉越しだよね、という言葉を噛み締めながら、よなよなエールを飲み干します。
ぷはーっ、うめーっ!
素揚げ桜エビがたまらなく美味しい。箸が止まりません!
海老のアヒージョも美味い。旨味の詰まったオイルをバゲットで味わい尽くすのもお約束です。
美味しくて美味しくて、ビールが進みまくります!
〆は本日2回目の富士宮焼きそばです。塩ダレを頼んでみましたが、ソースの方が好みだったかも…。
残念ながら焼きそばについては、自分で作ったほうが好みの味になるなぁと思うのでした。
Day2
新富士ナイトを堪能した翌日の朝、午前7時半。
いい天気なのですが、首都圏は午後から雨の予報。どこにも寄らずに東京へ直帰することにします。
ガラガラの東名を快走すること2時間、YSP杉並南に到着しました。MT-10SPのクルコンエラーを解消するため、Creg Techクルコンフロントブレーキスイッチコンバートキットを装着してもらう予定です。一旦マシンを預けて、kurokiは電車で戻ります。
なお、東名のあちこちに雨が降った形跡が残っていましたが、特に降られることなく到着できました。上手く避けられたと思っていましたが、自宅の最寄り駅で豪雨に見舞われるのでしたw