Osmo Action 3の外部マイク解決編
サーキット走行のオンボード動画撮影を趣味としているkurokiです。聴き苦しい風切り音をできるだけカットしてエンジン音や排気音をキレイに録音することをマストと考えています。
SONY ActionCAMを使用している時は、風切り音対策には外部マイクが最も効果がありました。やはりマイクに直接風を当てないことが効果的のようです。
ですので、DJI Osmo Action 3に買い替えたときも外部マイクを必須事項として検討したことは必然と言えるでしょう。
しかし…Osmo Action 3で外部マイクをちゃんと使える状態にするまでに、ずいぶん試行錯誤してしまいました。期待して買ったワイヤレスマイクは全く使い物にならず、有線マイクでは音割れ状態に悩まされ…。問題なく運用できるセットが見つかるまで、なんと1年以上も使ってしまいました。
- マイク: オーディオテクニカ AT9901
- アダプター: BOYA BY-K4
皆さまにおかれましては、かように無駄な試行錯誤をずずいとすっ飛ばして、本来の撮影に集中していただきたい。そう考える所存です。
オーディオテクニカ AT9901
項目 | 内容 |
---|---|
指向特性 | 単一指向性(ステレオ) |
周波数特性 | 100~17,000Hz |
感度 | −40dB(0dB=1V/1Pa,1kHz) |
インピーダンス | 1.5kΩ |
電源 | プラグインパワー方式 |
質量 | 約4.4g(コード除く) |
プラグ | 3極端子(L型) |
コード | 1.2m |
このマイクなら音割れせずに適切な音量で録音できます。抵抗の導入も不要です。念のため、本体側のマイクゲイン設定は-12dbにしています。
本体マイクに比べて若干痩せ気味の音質でしたが、十分な音質です。音割れや風切り音みたいな聞き苦しさは全く無し。
ワイヤレスマイクのように接続が不安定になることもなく、録音成功率は100%です。安心して任せられます。
更なる音質向上を求めるなら外部レコーダーによる別撮りになるそうですが、編集が面倒になるそうなので、やるつもりはありません。
むしろマイクを大型化した方が良さそうです。オーディオテクニカのUSBマイクあたりを狙ってみようかな。
BOYA BY-K4
3極端子とUSB Type-Cの接続アダプター。
アダプターによってはOsmo Actionが認識しないモノがあるそうですが、BY-K4ならシッカリ認識します。私も先達の情報でコレを購入しました。ありがたい。
余談ですが、GoProでマイクを外付けするには、メディアモジュラーか大きなマイクアダプターが必要となります。しかしOsmo Actionならば、軽量コンパクトなアダプターで済みます。さらに、アダプターを装着していても簡単に電池交換できることもメリットです。
マイクの設置
シート下にマイクを設置しています。風切り音とは無縁の場所で、迫力のあるサウンドが録音できます。
BOYA BY-K4を介してマイクとカメラを接続している状態です。パニアケースのステーのお陰でケーブルを固定できるので助かっています。
音質改善の試行錯誤
試行錯誤の様子を映像にまとめました。実際に音を聴いてもらったほうがわかりやすいと思います。
以下は映像のサマリーです。
2023年2月25日
- 撮影場所: 市街地
- カメラ位置: フロント
- マイク: DJI Mic
- マイク位置: ヒップバック
市街地走行テストです。ワイヤレスマイクも期待通りに動いてくれて、あとはカメラのマウントを考えればいいと思っていました。
しかしこの後マイクで試行錯誤することになるとは、全く考えもしなかったのでした。
2023年5月16日
- 撮影場所: TC2000
- カメラ位置: リア
- マイク: DJI Mic
- マイク位置: シート下
サーキットでの走行テストです。しかし、音声が途切れたりビープ音になったりと散々な結果でした。まるで使いものになりません!
また、エンジンを高回転まで回すなら必然的にノイズも盛大に発生するはずで、ワイヤレスマイクには厳しい環境です。
よって、この時点でDJI Micの利用を諦めました。
なお、10日後のSUGO祭りではOsmo Action 3の投入を見送り、信頼と実績のSONY ActionCAMを使用したのでした。
2023年7月11日
- 撮影場所: TC2000
- カメラ位置: フロント
- マイク: SONY ECM-LV1
- マイク位置: ハンドルポスト
今回は有線接続のマイクを導入。SONYのラベリアマイクECM-LV1を新たに買いました。
音が途切れることはなくなりましたが、マイクの音量が大きすぎて音割れ発生。とても聴き苦しい音質です。
その後、Osmo Action側のマイクゲインを-12dbにして、録音レベルを可能な限り絞ってみましたが、音割れは全く解消されませんでした。物理的な抵抗を導入することで解消できましたが、今度は適切な録音レベルを探すのに苦労しそうです。
2023年10月20日
- 撮影場所: SUGO
- カメラ位置: リア
- マイク: 本体内蔵
あえて外部マイクなしを試してみたところ、本体内蔵マイクの音声のほうがずっと音質が良いことが判明。しかも風切り音がほとんど気になりません。
風切り音対策のために外部マイクにこだわってきたのは何だったのか、とガッカリするkurokiでありましたが、風切り音がちょいちょい入るため、外部マイクのトライ・アンド・エラーは諦めずに続けます。
2023年11月14日
- 撮影場所: TC2000
- カメラ位置: フロント
- マイク: 本体内蔵
リアが好感触だったのでフロントでも外部マイクなしを試してみましたが、不思議なことに風切り音がリアより少ないのです。フロントカメラはこの位置で、内蔵マイクで行くことで確定としましょう。
その後、カメラの位置をいろいろ試してみたのですが、どうも気流が渦巻くような箇所は風切り音が入るみたい。
2024年5月18日
- 撮影場所: SUGO
- カメラ位置: リア
- マイク: オーディオテクニカ AT9901
- マイク位置: シート下
オーディオテクニカ AT9901の評判を目にしたので試しに買ってみましたが、これが大正解!録音レベルが高すぎる問題がついに解消しました!
若干音質は痩せ気味ですが、それでも十分な音質。甲高い高音もシッカリ拾っていて、これはこれで良しです。低音については編集ソフト側で補正すればいいですし。
リアカメラのマイクはこれで確定です。しかし長かったなぁ、外部マイク探しの旅は…。