【コラム】DJI Osmo Action 3

コラム

New MT-10SPへの乗り換えを機会に、アクションカメラをDJI Osmo Action 3にアップデートしました。
購入して一年間、トライアンドエラーを繰り返しましたが、ようやく意図通りの使い方ができるようになりましたので、このたびblogにまとめました。

SONY ActionCam HDR-AS300は5年ほど使いましたが、こちらはTRX850用にしちゃいます。

使用目的

バイクのオンボード動画撮影のみ!
ホント、これにしか使いません。

昨今、バイクで走行した動画を撮影・編集して配信するモトブログが増えていますが、我関せずテキストと写真の道を突き進むのであります。
そんなkurokiにとってのオンボード動画は、blogのパーツとして差し込んだり、生データを仲間内で共有したり、大体そんな使い方だけ。トリミングと文字入れ以上の編集は正直やりたくないw

ただ、バイクのエンジン音や排気音はキレイに撮りたいです。なので、聴き苦しくなる走行中の風切り音は、できるだけ防ぎたい(←切実)。

機種選定の経緯

ActionCamの後継機種が欲しかったのですが、残念なことにSONYはアクションカメラ市場から撤退していました。
別メーカーを選ぶならやはりGoProかな?と思いましたが、ドローン市場を席巻するDJIがGoPro対抗機種をリリースしていることを知って調べてみたところ、Osmo Action 3はGoProを超え始めたと評価するレビューを発見。

そこで、GoPro HERO11 BlackとOsmo Action 3を比較・検討することにしました。

  • 外部マイクが使用しやすい上に、ワイヤレスマイクも使用できる
  • マグネット台座なので、カメラと台座の脱着が簡単
  • GoPro用マウントと互換性があるため、マウントの選択肢が多い
  • 価格が比較的安い(GoPro \54,800 / DJI \36,300)

比較するとGoProよりメリットが多いです。
また、積極的な開発が行われており現在で3代目。今後も後継機種が期待できそうです。

コンパクトで設置場所の自由度が高いOsmo Action 2も検討しました。

機種高さ奥行き重さ動作時間
Osmo Action 239.0mm39.0mm22.3mm56g70分
Osmo Action 370.5mm44.2mm32.8mm145g160分

しかし、オーバーヒートして停止する問題があるそうです。暑い日のサーキット走行が心配になりますね。
サブカメラとして併用することもアリですが、マグネット台座は2と3で互換性がないため、使い勝手に制限が出そうです。

よって、今回はこの構成にしました。

  • Osmo Action 3 × 2台(前後分)
    1. アドベンチャーコンボ(本体、バッテリー×3、バッテリーケース)
    2. スタンダードコンボ(本体、バッテリー×1)
  • ワイヤレスマイクDJI Mic

設置場所

邪魔にならず、良い映像を得られる設置場所って、実は意外と難易度高いのです。
トライアンドエラーを繰り返した結果、kuroki号ではこの場所に落ち着きました。

フロントカメラ

  • 左フロントフォークに設置
  • GoProラージチューブマウント(AGTLM-001

リアカメラ

  • ナンバープレートステーに共締め
  • REC-MOUNTS ボルトマウント 3方向ピボットアーム付(REC-B28-3PSA

映像

映像はめっちゃ綺麗でスムーズ。手ぶれ補正も強力に効いています。
ActionCamより何もかも良くなっており、文句の付け所がありません。技術の進歩を明確に感じますね。

音声

ActionCamでは、外部マイクで風切り音対策をやってました。マイクに直接風圧を当てないことが、やはり一番効きました。
さらにOsmo Action 3では、ワイヤレスマイクDJI Micを導入して、マイクをシート下に設置。風切り音対策と排気音の録音を同時に実現することを狙いました。

しかし…DJI Micは徐行程度の速度でも「ブー」というビープ音が出て音声が途切れてしまうため、まるで使い物になりません。
故障の可能性もありますので、DJIサポートに問い合わせ中です。

もっとも、原理上ワイヤレスマイクはノイズに弱いものです。高回転までエンジンを回すサーキット走行では車体からノイズが盛大に発生するため、音声が途切れるリスクが更に高まります。
もしDJI Micが使えたとしても、信頼と実績の有線マイクを使うべきだと判断して、ワイヤレスマイクの使用は諦めました。

有線マイクとしては、BOYA by-K4 3.5mm TRS to USB type-C オーディオアダプターSONY ECM-LV1のセットを使用しました。
ノイズによる音声途切れもありませんし、音質も良好。ただ、録音レベルが過大になる傾向があり、サーキット走行では音声を拾いすぎます。その結果、音割れした聴き苦しい状態になってしまうのです。マイクのゲイン設定を最大値(-12db)に変更しても解消できません。
ダメ元で本体の内蔵マイクだけにしてみたところ、なんと風切り音が程よく抑えられ、エンジン音や排気音も程よいレベルで録音されているじゃありませんか。ノイズフィルターがすごくいい仕事をしています。

よって、外部マイク抜きで内部マイクだけにする方針にしました。パーツの数を減らせるほうが運用しやすいですしね。

なお、こちらの検証動画によると、クラムワークスの音量調節ケーブルを途中にかませば、程よい録音レベルに下げられるそうですので、今度試してみようと思います。

キャリングケース

アクションカメラには細々としたパーツ(カメラ、バッテリー、マウントなど)が多いため、キャリングケースは必須だと思います。

ロープロ ハードサイド CS60 カメラ/アクセサリーケースには、カメラ2台、バッテリー、外部マイク、マウントをすべて収めることができて、とても重宝しております。

使用している設定

項目
画質
解像度2.7K / 16;9
フレームレート60
手ぶれ補正RockSteady
カメラ
露出Auto(100~6400)
ホワイトバランスAWB
カラーノーマル
視野角標準(歪み補正)
画質最適化ON
マイク
チャンネルステレオ
風ノイズ低減ON
指向性オーディオOFF
設定
動画圧縮HEVC
ちらつき防止自動
LEDON

参考動画

まとめ

MT-10用オンボードカメラとしては、DJI Osmo Action 3はとても実用的です。
狙った動画が撮れるまでにはトライアンドエラーが避けられませんが、このコラムで同じ轍を踏む人が減ったら幸いです。

余談ですが、kurokiの動画撮影歴って意外と長いんです。もう20年近くやってますが、撮影内容に進歩がありません。
そして、SONY ActionCamの細長い筐体の方が、空気抵抗も減って設置場所の自由度が高いため、バイク向きだと今でも思ってます。ああ名残惜しい。

  1. 2004年: IO-DATA MotionPix
  2. 2007年: SANYO Xacti
  3. 2012年: GoPro HERO 2
  4. 2016年: SONY ActionCam
  5. 2023年: DJI Osmo Action 3 ←イマココ

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Posted by kuroki