BST Rapid TEK カーボンホイール
MT-09からMT-10SPに乗り換えて以来、特にブレーキングでマシンの重さを感じていました。
この重さを払拭するなら、やはりバネ下を軽量化するのがベストでしょう。
かつて乗っていたaprilia RSV1000milleで、ADVANTAGE EXACTのマグネシウム鍛造ホイールに換装していました。そのときにバネ下の軽量化がブレーキングやコーナリングを軽快にすることを実体験したのです。
そう考えて、MT-10SPを購入したときから軽量ホイールの調査をしていました。
なお、MT-10SPの純正ホイールの重量は次の通りだそうです。
- フロント 4.34kg
- リア 6.99kg
軽量ホイール調査
FRPパーツでお馴染みのMagical Racingが代理店のBSTカーボンホイール。Rapid TEKという新型ホイールがリリースされたことを知りました。
DUCATI 1299
- JWL認証(車検対応)、TUV認証取得
- フロント 2.4kg(純正比 1.94kg減)
- リア 3.2kg(純正比 3.79kg減)
- 570,000円(税別)
大阪モーターショー2019で実物が展示されていたので手に持ってみましたが、その軽さに驚きを禁じ得ませんでした!
実に魅力的な製品ですが、いかんせん価格が高い…。
同会場でTKCCブレイデッドカーボンホイールなるものを発見。
Rapid TEKよりさらに軽くて、その上安い!
ですが、残念ながらJWL規格は未取得。JWLの刻印がないホイールは車検に通らないため、TKCCホイールは様子見です。
- TUV認証取得、JWL認証は未取得
- フロント 1.9kg(純正比 2.44kg減)
- リア 2.9kg(純正比 4.09kg減)
- 496,800円(税別)
Translogic製品でお世話になっているActionCrewでも、ROTOBOX RBX2カーボンホイールを取り扱っています。
上の二つのホイールと比べると、価格は安くてJWL認証取得済みですが、やや重い。クローズドコース専用なのも引っかかります。
- JWL認証は取得、ただしクローズドコース専用
- フロント 2.58kg(純正比 1.76kg減)
- リア 4.11kg(純正比 2.88kg減)
- 435,000円(税別)
軽量ホイールで有名な
ですが、せっかく軽量ホイールに交換するなら思いっきり軽くしてみたいですね。
- JWL認証取得(車検対応)
- フロント 3.72kg(純正比 0.62kg減)
- リア 5.95kg(純正比 1.04kg減)
- 360,000円(税別)
スペック比較表
BST | TKCC | ROTOBOX | Marchesini | 純正 | |
---|---|---|---|---|---|
素材 | カーボン | カーボン | カーボン | アルミ | アルミ |
JWL認証 | 取得 | 未取得 | 取得 | 取得 | - |
フロント | 2.4kg | 1.9kg | 2.58kg | 3.72kg | 4.34kg |
リア | 3.2kg | 2.9kg | 4.11kg | 5.95kg | 6.99kg |
税抜価格 | 570,000円 | 496,800円 | 435,000円 | 360,000円 | - |
購入決定
高額商品を購入するなら、2019年10月の消費税増税前に!
と、自分自身を説得して購入に踏み切りました。
チョイスしたのはBST Rapid TEK。
JWL認証を取得しているホイールの中で最軽量という点が決め手でした。
ホイールのデザインもスタイリッシュですしね!
7月末にオーダーをして、待つこと約3ヶ月。
ようやく待望のパーツが到着しました。
交換前の純正ホイールの色が青紫だったので、かなり地味な見た目のMT-10SPになりました。さらにRRDのシルバーのリムストライプを入れたので、カーボンの主張は控えめとなってます。
なお、タイヤは交換していません。ホイール交換の効果を理解しやすくするためです。
併せてフロントフェンダーもカーボン(FRP)に。
Magical Racingのカーボンフェンダー(綾織り)に純正デカールを貼り、純正フェンダーっぽく見せてます。
実はライセンスプレートのベースプレートも、NEXRAYのドライカーボンだったりして。
密かにカーボンパーツが増殖中なのです。
なお、チタンやカーボンなどの高価なパーツは、腕時計みたいにチラチラ見えるぐらいの露出が好きなのですよ。
テストライド
早速試乗してみました。
軽い。とにかく軽い。
クラッチミートしてからの走り出しが軽く、スッと前に出ます。
左右に切り返してみると、まるで別のマシンのようにヒラヒラ舞います。
ブレーキングもすごい。同じタイヤなのにめっちゃ効きます。ブレーキキャリパーがディスクローターを挟み、回転するホイールを止めにいっているイメージが、鮮やかに浮かぶのです。
バネ下の軽量化の効果はわかっていたつもりでした。ですが、カーボンホイールぐらいに軽くすると、ここまでマシンの印象を変えてしまうとは…。
まるでMT-09に乗り換えたみたいな軽快さです。
先日kuroki号に試乗してもらったHasegawaさんにも、改めて試乗してBefore・Afterを体験していただきました。
また、作り手である池谷メカニックにも試乗してもらいました。
Hasegawaさん、池谷メカ共にカーボンホイールの効果にビックリされていました。
後日、芦ヶ久保まで足を伸ばしてみました。
ワインディングセクションでのテストライドです。
曲がる。めっちゃ曲がる。
エッジを効かせてギュンと曲がる感じで、とにかく曲がり感が強烈です。
スキーやスノーボードのエッジを研ぎ直してもらったような感覚に近いかな?
コーナリングはタイヤのグリップにて行われます。足回りが軽くなると、タイヤが路面を追従する時間が増え、いつも以上に路面をつかんで離さなくなるのでしょう。
その反面、路面の凹凸を過敏に拾います。
ちょっと空気圧を上げてセッティングしたほうがよさそうです。
まとめ
今までのバイクライフの中で、もっとも強烈に変化を感じられたカスタムでした。
目が飛び出るほど高かったですが、目を見張る効果が感じられました。交換して良かったとしみじみ思います。
MT-10が持っていたちょっと
この変化に対応できるなら、めっちゃ
この効果、一度体験していただきたいです!
同時にこの効果を表現できない語彙力の乏しさを痛感しております。