GALE SPEED サムブレーキマスターシリンダー
今年の3月末、東京モーターサイクルショー2024のACTIVEブースで、YSP杉並南の仲間たちとGALE SPEED サムブレーキマスターシリンダーを見学したのです。アジャスタブルショートレバーになったことで、タッチも操作性もいい感じになってます。
ACTIVEの営業さんに気になっている旨を伝えたところ、翌週には3Dプリンターで作ったモックアップをYSP杉並南に持ってきてくれました。その流れで発注!となったわけです。
ノリと勢いは重要ですw
しかし、パーツはバックオーダーで数ヶ月待ち、池谷メカの整備もバックオーダーが続き、気がついたらあらもう9月。
11月のSUGO祭り2024秋ではサムブレーキを組み込んで走りたいので、池谷メカと調整して9月末にkuroki号へ取り付けることになりました。
9月29日。出勤前にYSP杉並南に寄ってkuroki号を預け、そのままドック入りとなりました。
10月12日。マシンを引き取りにやって来ました。
タンク側から見ると、どこに取り付けられているの?と思うような希薄な存在感。
しかし正面から見ると、ドドーンと溢れんばかりの存在感!
このブロンズカラーのパーツは一体なにもの?と、思わず目が奪われます。
リアのマスターシリンダーはGALE SPEEDサムブレーキマスター用に交換されました。こちらは地味な見た目でkuroki好みw
当初はGALEマスター専用のリアマスターアダプターを介して接続する予定でしたが、MT-10はアダプター取り付け部分が特殊形状となっているため、アダプターが取り付けられず、マスターシリンダーも交換となったのです。
GALE SPEEDのサムブレーキを装着したのはkuroki号が初めてらしいので、予想外のハードルが出てくるのでした。
ちなみにサムブレーキとタンクのクリアランスも超絶ギリギリとなっています。
ハードルを超えてくれた池谷メカに感謝感謝。
テストライド
残念ながらSUGO祭り本番は雨でした。一応5周ほど走りましたがサムブレーキは使用しませんでした。
ですが、往復のツーリングのワインディングでしっかりテストライドしております。
まず、サムブレーキは止まるブレーキではありません。姿勢制御用ブレーキです。
減速するほどのストッピングパワーを得るのなら、かなり強く押し込む必要があります。足の力って強いんだなって改めて思います。
効果がわかりやすいのは、ヘアピンコーナー。ピタッと安定した姿勢になります。
具体的に言うと、コーナーの前半はフロントブレーキ主体なので、サムブレーキの出番はありません。制動力が必要となるため、リアブレーキはフットペダルを使用します。
コーナーの後半、荷重がフロントからリアへ緩やかに移っていくフェーズからが、サムブレーキの出番となります。グッと押しこんでおくと、車体が安定してコンパクトに曲がれます。制動力が弱い分、強めに押してもリアがロックせずに、軽くリアブレーキを引きずった状態になります。なので、割とルーズに使っても大丈夫!
なお、フロントブレーキと同時にサムブレーキをかけるのは集中力が分散しやすいですが、単純にこれはkurokiの修練不足。しっかり走り込んで身体に覚え込ませなきゃいけません。
なお、サムブレーキを押してもストップランプは点灯しないことは、後ろから追走する仲間に確認してもらいました。
姿勢制御用として使いたいので、ランプがつかないのはむしろ好都合。
兎にも角にも、しっかり乗り込んで修練を重ねて、サーキットで使いこなせる状態に持っていきたいです!